Qnap 第6回: VPN (PPTP) 接続でインターネット先から利用する

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Qnapを購入した際に入れておこうと思ったものはVPNです。方式としてはPPTPとOpenVPNをサポートしています。VPNを利用することでインターネットを介して家に設置しているQnapにアクセスすることができます。この辺りかなり簡単に設定するこが出来るのが素晴らしいですね。VPN接続するとInternet(先の家以外のサーバ)への接続も家のルータ経由になります。わかりにくいですがそういう事です。

Softbankの通信規制でパケットの中を見ている的なこともありましたがこれで回避できるでしょうか?VPN通信の中身を抑えることはできないと思うで家の通信が十分に早い場合にはこれでいいと思います。現在はFletsで契約しているので3G通信の速度的には問題ないと思います。 またプロクシサーバを起動することでの通信帯域の削減も期待するところです。

今回はPPTPをつなげてみましたが、OpenVPNも利用可能です。実際にはOpenVPNの方が安全面でもいいと思いますので特に理由がなければOpenVPNをおすすめします。またiPhoneアプリも先日登場しているのでまた別途紹介しようと思います。

はじめに

QnapをVPN接続にするためには、光フレッツのルータからフォワードして使用する必要があります。またグローバルのIPアドレスはDDNSなどを利用して取得する必要が出てきます。今回は、NTTフレッツを利用しているので「PR-400NE」というルータを用いています。

ルータの設定

ルータにアクセスして、「詳細設定」→「高度な設定」の中にある「UPnP」が有効になっているのかを確認します。無効になっている場合にはチェックして反映しておきましょう。

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自動ルータの設定

今度はQnap側の設定です。 UPnPというのは Universal Plug and Play – Wikipedia で簡単に自動的に機器同士で設定を反映してくれるプロトコルです。便利ですね。

Qnap側で「MyCloudNASサービス」→「自動ルータ構成」から有効化します。

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有効化すると、同じセグメント内のルータを見つけて自動的に設定を行うことができます(Qnap側の設定を自動でルータに反映してくれます)

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下の方にある、VPN関連のポートを有効にしましょう。

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この設定で、ルータに割り振られたグローバルアドレス宛にVPNで接続をすると自動的にqnap側に転送される仕組みです。

DDNSの設定

今回は、MyCloudNASというサービスを利用します。その他実際にはDDNSなどのサービスでも全然問題がないかと思います。設定はウィザードがあるので特に問題なく使えているかと思います。
ここで登録した名前でアクセスすることになります。

VPNの設定

もうほとんど設定というものはなくて有効にしていけばそれで使えるのです。その後には「VPNクライアント管理」にてアカウントも追加しておきましょう。

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便利ですね。今回は PPTP を利用するので OpeenVPN は無効のままにしておきます。

補足:iPhoneからの接続

さて早速、VPNから接続をしてみたいと思います。とりあえずWindowsXPとかでも標準でできるので簡単です。今回は iPhone で実施してみた場合の設定です。

ちなみに OpenVPN についてもクライアントアプリが登場しており同様に接続することができます。

「設定」から入り「一般」の中にVPNの設定があります。

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すでに登録されているのですが「VPN構成を追加」で新規に作ることができます。

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先ほどの登録した設定をしていきます。プロトコルはPPTPを選択することで出来ます。アカウントはqnapのアカウント・パスワードになります。その他プロクシサーバなどを指定することもできます。

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さて、設定画面からVPNはONにすることができます。簡単ですね。

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この状態で、ブラウザなどからqnapサーバに接続することができます。VPNで端末から家のネットワークにつながっている状態になります。なので、例えばインターネット先につなげようとすると家のルータ経由で再度インターネットに出て行くことになるのです。


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Qnap 第5回: iTunesライブラリを移動する

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さて、そろそろまじめに利用するための設定をして行きたいと思います。

せっかくのQnapを購入しているのに iTunesサーバ にしない理由はこれをしてしまうとプレイリストとかの管理はともかく、「iPhone/iPadに同期ができない」という制約を受けてしまうために使えないというのが理由です。

準備

ファイルサーバとして利用するのでまずはユーザの作成を行いたいと思います。すでにNAS利用されている人には関係ないので飛ばしてください。設定方法はわかると思いますので簡単にメモをしておきます。

まず、ユーザは家族用のものを個別に作ります。その後、グループ「home」を作るようにします。このグループに共有フォルダのアクセス権を付与することにします。
ディスクのQuotaは当面は私個人でつか様なものなので問題ないでしょう。

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こんな感じにしておきます。利用としては Mac/Windows からになるため Samba で問題ないと思います。Qnapは結構自由に設定できるのでこのフォルダをFTPで使わせるとか使わせないとか色々選べるので調整しておきましょう。

次に、iTunesのライブラリ側ですがこちらですでに「iTunes」フォルダに各ファイルが集約されているかを確認しましょう。

最後に、NASからのiTunesライブラリの利用になるので、起動時に対象となるフォルダを「自動的にマウント」しておく必要があるので以下の設定をしておきましょう。 設定の「ユーザとグループ」から対象のユーザを選択して「ログイン項目」を表示させます。 この項目の箇所にすでに共有されているフォルダをドロップすると項目を増やすことができます。その後対象のフォルダにチェックを入れておくと動きます。

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何れにしても、この設定の場合にはNASがみえないとiTunesも起動できないという設定のためちょっと微妙な気もします(外出先ではどうすればいいのか考えましょう、遅くともというならQnapとVPNで接続するのも手かもしれません)一番必要に迫られるのは iPhoneが壊れたりして復元したいとき?

iTunesライブラリのコピー

気にしないでガッツリと「iTunes」のフォルダを共有されているところにコピーします。特に問題はないと思いますが時間がかかるので注意するくらいでしょうか? あと、iTunesは停止しておきましょう。

私の場合には元のフォルダは「 /Users/*****/Music/iTunes 」となっていました。

iTunesの設定

実際これ以上はなにもすることがないのですが起動時にライブラリを選択することできます。iTunesのアイコンを「Option+クリック」で起動します。

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上記のようなダイアログが出ますので「ライブラリを選択」で先程のコピーした先のフォルダを選択肢ます。起動後に、環境設定から確認すると以下の様な感じです。

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簡単に触ってみた感じだと問題なく動きますね。Videoなんかも普通に再生されます。若干遅いかというところもありますが最初だけで音楽聞いた入りする程度で何か問題がある感じではないです。

番外:DLNAメディアサーバから音楽を聞く

さて、Qnapの特徴的な色々な機能ですがその中でも DLNAサーバになるものがあります。これは実際には Twonky Server というアプリケーションで実現されていますがサーバになると別の場所で音楽とか聞けます。最近ですと、HDDレコーダーとかPS3とかクライアントの機能があります。もしかするとTVにも付いているかもしれません。

この機能を用いて先ほどの iTunes ディレクトリを指定してみましょう。

管理画面から「DLNA」の設定画面で有効にします。

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次に、表示されているリンクから設定画面に行きます。

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ここで、先ほどのiTunsライブラリのディレクトリを指定します。この設定をするとDLNAで参照するライブラリとして認識されます。とくにDLNA側では更新とか入らないと思うので iTunesライブラリを壊すようなことはないと思っています。


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Qnap 第4回: TimeMachineを構成しよう

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さて、色々 Macbook Airの中を移動したいのだけど一旦バックアップの意味を込めて TimeMachineで取得したいと思います。かなり時間がかかると思うので先にやってしまいたいと思います。

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ログイン(user名は admin です)した後に、「バックアップ」→「TimeMachine」を選択して構成画面に移動します。

設定しては、容量が選択出来ますがここでは 500G にしておきたいと思います。0でもいいのかもしれないですがどこかでぶつかっても面倒なので制限しておきます。250Gが元なので2倍あれば問題ないかなと思っています。

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TimeMachineの設定画面から「入」にするとすでに発見されているNasが見つけることができます。そのまま選択して、先ほどの登録画面のユーザ「TimeMachine」で接続するとバックアップが開始されます。

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すでにフルフル使っているので先が長そうです(^^; 時間をみると7時間以上かかるみたいですね。とくにWlanなのでその分遅いということもあると思います。放置しておきましょう。

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というか設定も簡単ですね。以前はバッファローのNASを使っていたのですがそちらのほうが面倒な感じもします。 簡単で高性能っていいな。

というわけで完了するのは明日になりそうな気配ですがバックアップが終わったら次は iTunes ライブラリと iPhoto ライブラリを移動させます。 またそれが終わったら iMovie の編集用の iSCSI ディスクの設定と、このバックアップされたデータがメディア DLNAサーバとしてどう見えるのか見てみたいと思います。


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