Qnap 第5回: iTunesライブラリを移動する
さて、そろそろまじめに利用するための設定をして行きたいと思います。
せっかくのQnapを購入しているのに iTunesサーバ にしない理由はこれをしてしまうとプレイリストとかの管理はともかく、「iPhone/iPadに同期ができない」という制約を受けてしまうために使えないというのが理由です。
準備
ファイルサーバとして利用するのでまずはユーザの作成を行いたいと思います。すでにNAS利用されている人には関係ないので飛ばしてください。設定方法はわかると思いますので簡単にメモをしておきます。
まず、ユーザは家族用のものを個別に作ります。その後、グループ「home」を作るようにします。このグループに共有フォルダのアクセス権を付与することにします。
ディスクのQuotaは当面は私個人でつか様なものなので問題ないでしょう。
こんな感じにしておきます。利用としては Mac/Windows からになるため Samba で問題ないと思います。Qnapは結構自由に設定できるのでこのフォルダをFTPで使わせるとか使わせないとか色々選べるので調整しておきましょう。
次に、iTunesのライブラリ側ですがこちらですでに「iTunes」フォルダに各ファイルが集約されているかを確認しましょう。
最後に、NASからのiTunesライブラリの利用になるので、起動時に対象となるフォルダを「自動的にマウント」しておく必要があるので以下の設定をしておきましょう。 設定の「ユーザとグループ」から対象のユーザを選択して「ログイン項目」を表示させます。 この項目の箇所にすでに共有されているフォルダをドロップすると項目を増やすことができます。その後対象のフォルダにチェックを入れておくと動きます。
何れにしても、この設定の場合にはNASがみえないとiTunesも起動できないという設定のためちょっと微妙な気もします(外出先ではどうすればいいのか考えましょう、遅くともというならQnapとVPNで接続するのも手かもしれません)一番必要に迫られるのは iPhoneが壊れたりして復元したいとき?
iTunesライブラリのコピー
気にしないでガッツリと「iTunes」のフォルダを共有されているところにコピーします。特に問題はないと思いますが時間がかかるので注意するくらいでしょうか? あと、iTunesは停止しておきましょう。
私の場合には元のフォルダは「 /Users/*****/Music/iTunes 」となっていました。
iTunesの設定
実際これ以上はなにもすることがないのですが起動時にライブラリを選択することできます。iTunesのアイコンを「Option+クリック」で起動します。
上記のようなダイアログが出ますので「ライブラリを選択」で先程のコピーした先のフォルダを選択肢ます。起動後に、環境設定から確認すると以下の様な感じです。
簡単に触ってみた感じだと問題なく動きますね。Videoなんかも普通に再生されます。若干遅いかというところもありますが最初だけで音楽聞いた入りする程度で何か問題がある感じではないです。
番外:DLNAメディアサーバから音楽を聞く
さて、Qnapの特徴的な色々な機能ですがその中でも DLNAサーバになるものがあります。これは実際には Twonky Server というアプリケーションで実現されていますがサーバになると別の場所で音楽とか聞けます。最近ですと、HDDレコーダーとかPS3とかクライアントの機能があります。もしかするとTVにも付いているかもしれません。
この機能を用いて先ほどの iTunes ディレクトリを指定してみましょう。
管理画面から「DLNA」の設定画面で有効にします。
次に、表示されているリンクから設定画面に行きます。
ここで、先ほどのiTunsライブラリのディレクトリを指定します。この設定をするとDLNAで参照するライブラリとして認識されます。とくにDLNA側では更新とか入らないと思うので iTunesライブラリを壊すようなことはないと思っています。
目次
- Qnap 第1回: Macのバックアップ環境を再考すると QNAP がベストに思えて来た件
- Qnap 第2回: 高性能な家庭用NAS「Qnap TuboNAS TS-219P-II」を購入
- Qnap 第3回: 開封から初期セットアップ
- Qnap 第4回: TimeMachineを構成しよう
- Qnap 第5回: iTunesライブラリを移動する
- Qnap 第6回: VPN (PPTP) 接続でインターネット先から利用する