OS

Wineプログラムの自動起動

特に変わったことをするわけではないが環境変数周りを設定して起動する

systemdのシステムの場合には /etc/systemd/system 以下にスクリプトを記載する。今回は d2gs.service という名称で作成

[Unit]
Description = Diablo2 Game Server (d2gs)

[Service]
#After=bnetd.service d2gs.service d2cs.service
ExecStartPre=/etc/init.d/diablo start


EnvironmentFile=/etc/systemd/system/d2gs.env
User=hideaki
WorkingDirectory=/opt/d2gs
ExecStart=/opt/wine/bin/wine D2GS.exe
Restart=always
Type=simple
PIDFile=/opt/d2gs/d2gs.pid
KillMode=process

[Install]
WantedBy = multi-user.target

今回の対象となっているプログラムは事前に d2gs bnetd 等のサービスが起動している必要があるので after などで指定ができる(今回はそれらのプログラムが正常にRCを返さないのでうまく実装できてないが)のでプログラムの前後関係を持ちたい場合には systemdのこの機能はおすすめです。

環境変数は同じ EnvironentFileで指定します。内容は環境変数の定義です。

WINARCH=win32
WINEPREFIX=/home/hideaki/.wine_dia

これでWineの環境切替を正常に行うことが出来ます。

Diablo環境色々 – Wine on Windows10(X+WSL2)編

もう完全に色々な環境で動かして見るための題材になりつつあるDiablo2。Windowsでいじるときのネックはレジストリなどの環境が分離できないこと。なのでアプリ1つが環境全体に及ぼす影響が大きい。Linuxでは最近では色々な形式はあれどSandbox化されてきていていい感じにアプリを利用できる。例えばLinuxではWineを利用すると環境をアプリ単位で切り替えて利用することができる(正確にはファイルシステムとレジストリが分離できる、まぁDockerと同じようなもんだ<乱暴)

ふと思った「Windows10にVirtualboxとか入れていたけどよく考えたらX-Windows+Wineで環境きれいに利用できるやん!」そしてDiablo2はレガシーなアプリなので32BitのXPで動くような枯れた素材。

Diablo(sw renderng) on WLS2 with X (Windows10)

結論からいえば動く、音は設定してないので出てないが一応は遊べそうな感じがする。DirectDrawも glide-3dfxとソフトウェアレンダリングも動いている

WineHQの導入

今回は普段利用しているWSLのUbuntu環境を利用しています。Winehqから新しいバージョンを入れて利用をしてみます。今回は最低限が動けばいので設定等は行いません。

sudo dpkg --add-architecture i386
wget -nc https://dl.winehq.org/wine-builds/winehq.key
sudo apt-key add winehq.key
sudo add-apt-repository 'deb https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/ focal main'
sudo apt-key adv --keyserver keyserver.ubuntu.com --recv-keys DFA175A75104960E
sudo apt update
sudo apt install --install-recommends winehq-stable

これで入ると思います。入らない場合には公式サイトを見てもらればなんとかなるはずす。WSLの環境にはWineは既存で入っていないと思いますがある場合には消してから始めます。

環境構築

Wineは環境変数で環境を分けることができるので基本的はPREFIXをつけて動かすほうが良いです。単一環境で複数のアプリを入れることのメリットは少ないので常にクリーンな状態で動かす事が望ましいです。

WINEARCH=win32 WINEPREFIX=~/.wine_w32  wineboot

アプリの導入

Windowsの本体側にイメージがおいてある前提ですが、Windows側でマウントするとDドライブのように新しいドライブレターでマウントされた際には以下のコマンドでWSL上から利用できるようにします。

<strong>mount -t drvfs d: /mnt/d

便利ですね。逆は難しいですがWSLからは簡単にできるようになってきています。

X-Windowサーバの導入

なにはなくともXが必要です。VcXsrvというソフトがあるので使ってみました。他にもたくさんあるので好きなものを選べばよいかともいます。設定する際に以下のオプションを入れています(どこかのサイトに書いてあったので)

いくつか設定をしておきます。

WSL側でWindowsのフォントを見るために /etc/fonts/fonts.conf に以下のようにWindowsディレクティブを追加しておきます。

<dir>/mnt/c/Windows/Fonts</dir>
<dir>/usr/share/fonts</dir>
<dir>/usr/local/share/fonts</dir>
<dir prefix="xdg">fonts</dir>
<!-- the following element will be removed in the future -->
<dir>~/.fonts</dir>

これで winecfg で豆腐にならないです。変更をしたら以下のコマンドでキャッシュを更新しておきます。

sudo fc-cache -fv

Winecfgでの設定は2箇所で、アプリをXPにすること。以下のようにDirectDraawをオーバーライドしておくこと。これをしておかないとWineに付属のものが利用されて動かない

実際に起動する際には以下のようにする

export DISPLAY=192.168.0.1:0
WINEARCH=win32 WINEPREFIX=~/.wine_w32 winecfg

アプリケーションの設定

メインのDiablo2の設定は特に特別なことはない、普通に動く。いつものようにシングル向けに 1.12 で導入して 1.13dにアップグレードしてから https://github.com/whipowill/d2-plugy-qol を入れている。

起動時に -3dfx とつけると glide-3dfx で起動、 -w だとソフトウェアレンダリング、 無指定だとDirectDrawになる。(正しく設定が反映されているかは起動後に /fps チャットコマンドで表示されるので確認ができる)

それ以外は普段のDiabloの設定と同様に行うことができる。レジストリへの変更も同じように regedit を利用することができるので特に問題はないだろう。

まとめ

Chromebookのようなこねくり回した部分はなくてWSLとXは素直な関係のようだ(現在は特にOS側がサポートしているわけでもないので当然だが)。最近のMS方向性はまさに今回のようなWSLを利用、アナウンスではXアプリケーションも動くとのことだ、今更X動かしてどうするんだよって思ったけど動いて嬉しかったのでWindows10の機能拡張を楽しみに待つことにする。記事を読むとWaylandをネイティブでサポートするらしいので期待

Windowsがもっと構成ファイル(レジストリ)とかを汚さないで動いてくれればいい気もするのだけど仮想環境を作るほどでもないというものはWineのような手段も取れるといういいお試しになった。

接続先はいつものプライベートサーバ

tmux に再入門した

とても久しぶりに tmux を使い始めた。 起動するとなにやら設定された状態で起動してきたので確認すると以前に利用したことがありホームディレクトリの下には .tmux.conf が配置されていた。 すっかり忘れていたが。。。

呼び出しのキーが ctrl + q に再定義ていたことすら忘れおり設定ファイルを見て思い出した。幾つかのキーを再定義しているのと、追加した定義も dotfiles として公開しているので実際の設定は以下のリンクを参照してみてください。

https://github.com/tokida/dotfiles/blob/master/.tmux.conf

今回追加した項目は、大きく2つ。1つは、マウスでの選択時の挙動について追加しました。これは画面上で選択した文字をきちんとOS側のクリップボードにコピーする機能、また逆にクリップボードにある内容をTmux側にペーストできる機能の定義です。もう一つは、ステータスバーをカスタマイズしました。

右上にステータスを表示するように設定しています。バッテリーのステータスとGPUの温度についてこちらに表示するようにしています。

スクリプトは上記の2つで行っています。特に変なことはしておらずシンプルなスクリプトで記載してます。(バッテリの表示は昔にどこかのサイトで掲載されていた内容だったと記憶していますが)

tmuxが便利なところは色々るかと思いますが、ターミナル画面で操作しているとちょっと別のファイルを確認したいという場面や何らかの情報を継続的に見ていたい場合などに「さっとパネルを追加して確認」と行ったところが気に入っています。

Linux Desktop を普段使っている?

Linuxをデスクトップとして使っているユーザってどれくらいいるんだろう?

私は1年以上ほぼメインでノートパソコンでLinuxを使っています。2000年前後も数年使っていたけどこの2,3年はほんとに安定しています。根っこの部分は安定して動くことは証明されているわけだから皮の出来だよね。デスクトップ環境は結局GTKとQtは終止符は打たれず、ウィンドウマネージャとデスクトップシェルは様々な系統がでているけどデスクトップのなかではウィジェットやトレイ、通知の仕組みなど結構共通化してきているのか選択肢が広くなっている(細かいことは分かってないけど)気がします。

もともとMacbookを数年使っていたけど壊したり色々あって外で使う用に、当時値段的に安かったのでXiaomiのノートパソコンを買ったのをそのままメインマシンで利用している。その頃の私の環境は、Linuxデスクトップは古くて遅いMacbookに入れたりして致し方なく使っていました。しかし買い直した新しいPCは安価といえどもやはり早いので快適でそのまま利用しています。

なかなかLinux デスクトップを使っているという友人が回りにいないので「俺こんなデスクトップでこんなアプリ使っているぜ」っていうのを色々聞きたい。そんなコミュニティして人が集まるのかな。(RedHatの人は普段から使っているのを知っているが)

使用機器

  • Xiaomi Mi Notebook Air 13 (静脈センサは認識せず、それ以外は動作)
  • Linux Mint 19.3

Macbook 1,1 に rEFInd を導入する

Ubuntuの導入したときに UEFIブートになっておらず BIOS ブート位なっていたのですがようやく UEFIにすることが出来ました。Macbookは、EFI領域がなくBIOSブートの領域だけでもBootManagerが起動してくれるので問題はないのですが非常に時間がかかります(大体20-30秒前後)

rEFindの導入

今回パーティション構成は次のようになっています。

Disk /dev/sda: 234441648 sectors, 111.8 GiB
Model: CHN 25SATAA3 120
Sector size (logical/physical): 512/512 bytes
Disk identifier (GUID): 5B9C2F29-F02D-4A76-B09A-1E8E1DEAF557
Partition table holds up to 128 entries
Main partition table begins at sector 2 and ends at sector 33
First usable sector is 34, last usable sector is 234441614
Partitions will be aligned on 2048-sector boundaries
Total free space is 2925 sectors (1.4 MiB)

Number  Start (sector)    End (sector)  Size       Code  Name
   1            2048          249855   121.0 MiB   EF00  
   2          249856       234440703   111.7 GiB   8300  

UEFIのソフトウェアは rEFnd を利用します。

  • rEFind をこちらからダウンロード
  • ドネーションウェアになっていますが無料でダウンロードできます。
  • 解凍後 sudo ./refind-install を実施します。

設定の確認

今回の場合には /dev/sda1 に導入したファイルが入っています。これを /boot/efi にマウントし確認することが出来ます。

$ sudo -i
$ mount /dev/sda1 /boot/efi
$ ls -l /boot/efi/EFI/BOOT
合計 640
drwxr-xr-x 2 root root    512 12月  1 23:39 drivers_ia32
drwxr-xr-x 3 root root   6144 12月  1 23:39 icons
drwxr-xr-x 2 root root   1536 12月  1 23:39 keys
-rwxr-xr-x 1 root root    136 12月  1 23:39 BOOT.CSV
-rwxr-xr-x 1 root root 202624 12月  1 23:39 bootaa64.efi
-rwxr-xr-x 1 root root 201600 12月  1 23:39 bootia32.efi
-rwxr-xr-x 1 root root 208776 12月  1 23:39 bootx64.efi
-rwxr-xr-x 1 root root  32029 12月  2 22:32 refind.conf
  • Macbookは、この bootia32.efi を利用して起動してきます。
  • refind.conf が設定ファイルになっています。

  • 標準では上記のような感じで動きます。Macbookの場合には、option を押しながら起動した場合ブートソフトウェアを選択することが出来ます。その後こちらのブートマネージャーを起動することが出来ます。
  • refind.conf に定義している起動設定や自動で検索し発見された設定が表示されます。

grubとの関係性

  • grubは、BIOSブートで起動後にシステムを起動することが出来るブートマネージャーです。
  • Kernelに対して様々な設定を与えて起動することが出来ます。
  • grub-efi という機能は grubxxxxx.efi というEFI経由で起動するブートマネージャーでEFIからgrubの設定ファイルを利用して起動することが出来ます。
  • rEFind経由で grubxxx.efiがない場合でもレガシーブートという項目でBIOSブートを行うことが出来ますのでその際にはdiskにgrubが導入されていれば通常のBIOSブート同様の画面が表示されます。

refind.confの設定

メインで起動させる Ubuntu を追加します。

menuentry Ubuntu {
    icon EFI/BOOT/themes/tux-refind-theme/icons/os_ubuntu_original.png
    volume 0f0adafd-53a4-4915-a5e7-cd0f34493d34
    loader /boot/vmlinuz-4.15.0-39-generic
    initrd /boot/initrd.img-4.15.0-39-generic
    options "ro root=UUID=a16fd3ad-0ea8-4f95-9ccf-74a46189985b text nomodeset"
    #disabled
}
  • Volume は、sudo blkid /dev/sda2 を実施した結果の PARTUUID を指定します。
  • loader, initrd は /boot 以下のファイルを指定します
  • optionでは grubなどで指定している項目同様の指定です。
  • Macbook1,1ではそのまま起動すると残念ながらディスプレイドライバの都合なのか画面が崩れて起動できません。Grubではその設定を回避するために # insmod gfxterm とコメントアウトして対応をしていました。またその際には nomodeset で起動すると解像度が 1024×768しか選択できず思う解像度が出なかったため利用してませんでしたが UEFIブートでは問題なく利用できたのでオプションを ro text nomodeset を追加しています。
  • timeout 1、起動の待ち時間
  • scanfor manual,optical,hdbios,biosexternal、検索対象の絞り込み
  • default_selection “Ubuntu”、ディフォルト起動ディスクの選択
  • include themes/tux-refind-theme/theme.conf、テーマファイルの読み込み
  • legaacyfirst、アイコンの順序

まとめ

起動時間が圧倒的に短縮しました。ブートマネージャーが小奇麗になりさらに起動が早くなり満足です。
実は当初 grub-efiを利用しようと思っていたのですが grubがコンパイルできず諦めました。

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