iPhone/iPod touchをPDAととらえた場合にはやはり書かせないのが辞書です。すでに当初に比べて大分辞書アプリは豊富になってきています。また値段も幅広く数百円から1万以上の物まで幅広くそろってきています。ちょっと辞書ソフトに何が有るかはおいおい調べてみたいと思います。
まずは既存の辞書を有効活用したいと思います。なので過去の資産が無い人にはあまり有効な情報ではないかも知れません。PDA関連を渡り歩いてくるとEPWING形式の辞書が有ったと思います。MACやWindowsでもまだネットの辞書が広まっていない頃はかなりポピュラーな規格の物です。EB形式の電子ブック等をソニーが発売していたりもしました。この[W:EPWING]形式の辞書を利用出来るようにするソフト iDic が有ります。
手元に用意している辞書は2個あります。一つは「[W:Wikipedia]」、もう一つは「スーパー統合辞書(広辞苑、新和英英和辞書、漢字源、現代用語の基礎知識)」です。前者のWikipediaはソフトを使うとEPWING形式に変換が出来ます。ここではトレントなどでダウンロードする事にします。 EPWING形式の広辞苑等はYahooオークション等で購入すれば2000円程度で手に入ります。補足ですがこちらの辞書のHonmon2圧縮形式は DicCompressor等で再圧縮して使います。
本格的にWikipediaをEPWINGで使うならこちらのサイトを参考に自身で実施した方が良いですが手間がかかります。→ wikipedia-fpw
さっそくiDicの使い方から見て行きたいと思います。※このソフトはAppStoreで600円ですがJailbreakしている場合には古いバージョンがダウンロード出来ます。但し機能的にはAppStoreの方が上ですのでAppStore版をお勧めします。
まずは起動します。なかなかシンプルそうな画面です。設定はかなり豊富でインクリメンタルサーチや履歴などをどうするか決める事が出来ます。
設定ボタンを押します。データの転送をするために「辞書の転送開始します」を選択します。こうすると「Data Transfer」という画面が表示されるのでMAC(PC)側からFTPソフトウェアで利用してiPhone/iPod Touchにデータを転送します。FTPソフトとしてはいくつか進められていますがCyberDuckを使用しました。
CyberDuckでの設定画面はこのような感じです。CATALOG等の名前のファイルがあるフォルダごと転送します。Wikipediaの場合には以下のようになるはずです。
さて複数の辞書をおいておいた方が楽しいのでも一方の辞書もおいてみます。ディレクトリのままおけば動きます。この状態で、iDICを一度再起動すると辞書を認識します。
このiDICの最大の特徴は、これらの辞書を串刺しに検索が出来る事です。また辞書は辞書セットというくくりで使用する事もできます。辞書セットの作り方は、「バージョン1.98の使い方」を参考にしてもらえればと思います。
いかがでしょう?辞書ソフトさえ有れば非常に便利に使う事ができます。実際にはEPWING形式に変換する事でいろいろな辞書を利用する事ができます。代表的な英字郎などもEPWING形式に変換出来ます。 更に極めよ「EPWING/PDIC辞書」 では沢山の辞書が載っています。最近の辞書はあまりEPWINGやEB形式で出ていないのでもし欲しい場合には単独でAppStoreのアプリを買う事になると思います。ただ大分高いのである程度これで十分まかなえると思っています。