もう20年前のゲームなので需要はほぼないと思うのだがまだ遊ばれていてこの秋にはリマスター版も出る予定。しかし古いので最新のグラフィックボードにはもちろん対応してないしゲーム自体の解像度も低いのだがリリースされてからの歴史の中でWindowsのアップデートに伴い製品としてもなんとかついてきている状態。
これまでの定番は、「Glide3-to-OpenGL-Wrapper」というものだったのだが今回紹介するのはこれの置き換えとなる最新のドライバ。昨年くらいに出てきた ddraw も良かったのだがこちらは高解像度用のDLLと組み合わせて利用するなど若干手間が必要だった。
https://github.com/bolrog/d2dx/
ファイルをダウンロードして、DiabloIIのディレクトリに glide3x.dll
と d2dx-default.cfg
をコピー(d2dx.cfgにリネームしておく)これだけ。
ショートカットは "C:\Diablo II - org\Diablo II.exe" -3dfx -w
で問題なし。
d2dx.cfg
[window]
scale=1 # range 1-3, an integer scale factor for the window
position=[-1,-1] # if [-1,-1] the window will be centered, otherwise placed at the explicit position given here
frameless=false # if true, the window frame (caption bar etc) will be removed
[game]
# size=[-1,-1] # if [-1,-1] d2dx will decide a suitable game size, otherwise will use the size given here
# size = [1068,600]
size = [1366,768]
filtering=2 # if 0, will use high quality filtering (sharp, more pixelated)
# 1, will use bilinear filtering (blurry)
# 2, will use catmull-rom filtering (higher quality than bilinear)
`size` で指定した解像度が変更できる選択肢として表示される。
正しく認識していれば右下に DX
が表示されている。
このツールの良いところは、何も他のDLLをロードする仕組みがなくても高解像度になること。ちょっと感動。
また、拡大についてもFilterで3つだが選択できるので好きなものを選べる。
そしてもう一つの目玉が Motion Prediction
(モーションの予測)とう機能が追加されている。
Even with the familiar “fps fix” applied to Diablo II, the internal game logic only ticks at 25 fps. Rendering at e.g. 120fps won’t give a smoother experience normally. D2DX now has a new feature that predicts unit positions between logic updates, resulting in actual high fps rendering. (As far as I’m aware this has never been done before with Diablo II.)
https://github.com/bolrog/d2dx/wiki/Motion-Prediction
とあるように、どんなにFPSを上げても内部が25フレーム分しかないので実際にはスムースになっていなかったのを予測で埋めて描画としてもスムースになるように変更したというものです。
実際に動かしてみるとマウスへの反応が若干良くなっている気がする。20年たってもまだまだファンが居るゲームというのもすごいけどこんなにシステムよりな部分までいじっても動いているゲーンエンジンというのが面白い。