Qnapを購入した際に入れておこうと思ったものはVPNです。方式としてはPPTPとOpenVPNをサポートしています。VPNを利用することでインターネットを介して家に設置しているQnapにアクセスすることができます。この辺りかなり簡単に設定するこが出来るのが素晴らしいですね。VPN接続するとInternet(先の家以外のサーバ)への接続も家のルータ経由になります。わかりにくいですがそういう事です。
Softbankの通信規制でパケットの中を見ている的なこともありましたがこれで回避できるでしょうか?VPN通信の中身を抑えることはできないと思うで家の通信が十分に早い場合にはこれでいいと思います。現在はFletsで契約しているので3G通信の速度的には問題ないと思います。 またプロクシサーバを起動することでの通信帯域の削減も期待するところです。
今回はPPTPをつなげてみましたが、OpenVPNも利用可能です。実際にはOpenVPNの方が安全面でもいいと思いますので特に理由がなければOpenVPNをおすすめします。またiPhoneアプリも先日登場しているのでまた別途紹介しようと思います。
はじめに
QnapをVPN接続にするためには、光フレッツのルータからフォワードして使用する必要があります。またグローバルのIPアドレスはDDNSなどを利用して取得する必要が出てきます。今回は、NTTフレッツを利用しているので「PR-400NE」というルータを用いています。
ルータの設定
ルータにアクセスして、「詳細設定」→「高度な設定」の中にある「UPnP」が有効になっているのかを確認します。無効になっている場合にはチェックして反映しておきましょう。
自動ルータの設定
今度はQnap側の設定です。 UPnPというのは Universal Plug and Play – Wikipedia で簡単に自動的に機器同士で設定を反映してくれるプロトコルです。便利ですね。
Qnap側で「MyCloudNASサービス」→「自動ルータ構成」から有効化します。
有効化すると、同じセグメント内のルータを見つけて自動的に設定を行うことができます(Qnap側の設定を自動でルータに反映してくれます)
下の方にある、VPN関連のポートを有効にしましょう。
この設定で、ルータに割り振られたグローバルアドレス宛にVPNで接続をすると自動的にqnap側に転送される仕組みです。
DDNSの設定
今回は、MyCloudNASというサービスを利用します。その他実際にはDDNSなどのサービスでも全然問題がないかと思います。設定はウィザードがあるので特に問題なく使えているかと思います。
ここで登録した名前でアクセスすることになります。
VPNの設定
もうほとんど設定というものはなくて有効にしていけばそれで使えるのです。その後には「VPNクライアント管理」にてアカウントも追加しておきましょう。
便利ですね。今回は PPTP を利用するので OpeenVPN は無効のままにしておきます。
補足:iPhoneからの接続
さて早速、VPNから接続をしてみたいと思います。とりあえずWindowsXPとかでも標準でできるので簡単です。今回は iPhone で実施してみた場合の設定です。
ちなみに OpenVPN についてもクライアントアプリが登場しており同様に接続することができます。
「設定」から入り「一般」の中にVPNの設定があります。
すでに登録されているのですが「VPN構成を追加」で新規に作ることができます。
先ほどの登録した設定をしていきます。プロトコルはPPTPを選択することで出来ます。アカウントはqnapのアカウント・パスワードになります。その他プロクシサーバなどを指定することもできます。
さて、設定画面からVPNはONにすることができます。簡単ですね。
この状態で、ブラウザなどからqnapサーバに接続することができます。VPNで端末から家のネットワークにつながっている状態になります。なので、例えばインターネット先につなげようとすると家のルータ経由で再度インターネットに出て行くことになるのです。
目次
- Qnap 第1回: Macのバックアップ環境を再考すると QNAP がベストに思えて来た件
- Qnap 第2回: 高性能な家庭用NAS「Qnap TuboNAS TS-219P-II」を購入
- Qnap 第3回: 開封から初期セットアップ
- Qnap 第4回: TimeMachineを構成しよう
- Qnap 第5回: iTunesライブラリを移動する
- Qnap 第6回: VPN (PPTP) 接続でインターネット先から利用する